出雲の春音楽祭2020に向けて【開催中止】

出雲の春音楽2020※3月8日(日)出雲市民会館で開催を予定していました「出雲の春音楽祭2020」は、新型コロナウイルスの感染が全国で広がっている状況から、その拡大を防止するため中止を決定いたしました
これまで、感染症対策等について情報収集と万全の対策に努め、開催準備を進めてまいりましたが、全国的に感染拡大が続いている状況から、来場者の皆様や出演者の皆様の安全確保が重要であると判断し、関係機関との協議の結果、中止としたところです。
演奏会を楽しみに待ち望んでいただいた皆様や、演奏会に向けて練習に励んできた出演者の皆様、演奏会の成功に向けて尽力いただいた関係者の皆様に、深くお詫び申しあげますとともに、ご理解いただきますようお願い申しあげます。

珠玉の間奏曲(インテルメッツォ)~悠久の時代の中で~
2020年3月8日(日) 出雲市民会館 大ホール
作:平野一郎(出雲芸術アカデミー コンポーザー・イン・レジデンス)

  • 交響神樂 間奏曲 <湖>(ミズウミ)
  • 交響神樂 第四部 <大穴牟遅(オホナムチ)>

 

 

 2020年2月7日 出雲芸術アカデミーにて
【連作交響 作曲家・平野一郎氏による公開講座Vo.2】
~出雲から世界へ発信する、古代からの声、未来への響き~


2020年3月8日(日)に出雲市民会館で行う出雲の春音楽祭2020に向け、作曲者の平野一郎先生による公開講座が2月7日(金)に行われました。
今回の音楽祭のテーマは「珠玉の間奏曲~悠久の時代の中で~」
連作交響神樂4年目の今年はオーケストラによる間奏曲を披露いたします。
この度、作曲家の平野一郎先生を出雲へお招きし、連作交響神樂に対する想いを語っていただきました。
平野先生が連作交響神樂の構想を思いつかれたのは約15年前。出雲の神話に興味を持たれ、実際に各地に足を運ばれたとのこと。
そして、出雲大社本殿の柱(9本)に着想を得て、「連作交響神樂」構想がまとまったようです。
そこから出雲芸術アカデミー中井章徳芸術監督との出会いをきっかけに、出雲の春音楽祭として具体的に公演が決まり、今に至ってます。
当初予定していた第六番公演に先立って間奏曲「湖」の構想が現れ、この間奏曲が存在することで、今後色々な構成での演奏をすることが可能になります。
今回の間奏曲は連作交響神樂の再演を見据えた壮大なプロジェクトの一遍であることがわかりました。
出雲から世界へ発信できる新たな挑戦。
本番を一か月後に控えた演奏者たちの士気も高まりました。

平野一郎氏平野一郎氏平野一郎氏

 

2019年12月6日 出雲芸術アカデミーにて
 【連作交響神樂 作曲家 平野一郎氏による公開講座Vo.1】
~連作交響神樂 間奏曲<湖>を紐解く~

連作交響神樂 間奏曲<湖>が生まれた背景、今このタイミングで演奏する意味、作曲者自らの解説と共に理解を深めることが出来ました。
作曲家の構想全9曲の中心となる<湖>が生まれたことで、より本質に迫るものになることが期待できます。9は出雲大社本殿の柱の数に由来し、その中心となるように位置付けられたのが、間奏曲<湖>です。その間奏曲<湖>の内容を少し紹介します。
出雲世界の中央に横たわる宍道湖・中海・神西湖。その湖面には四季・二十四氣・七十二候による季節の風景を千変万化する様子が映し出されます。その場面を巫女めいたソプラノ独唱とオーケストラが奏で、1年が12月で区切られるように12場面に区切られ、1月分をぴったり1分で表現し、全体が12分間で演奏される間奏曲という興味深い作品となっています。
神々の首都、出雲の地で生まれようとする交響神楽・間奏曲<湖>は、忘れられた神話の姿を甦らせ、音霊(おとだま)の森や魂ざわめく湖へと誘う世界が描かれることでしょう…。

平野一郎氏公開講座湖楽譜


出雲の春音楽祭・連作交響神樂

2017年から出雲の春音楽祭で展開しているシリーズ「連作交響神樂」は
現代において若手作曲家の中でも第一人者的存在である“平野一郎”氏(出雲芸術アカデミー コンポーザー・イン・レジデンス)
の作品です。

この年より、3月に行われる出雲の春音楽祭にて「出雲フィルハーモニー・フェスティバル交響楽団」がその演奏を行ってきました!
2017年から始動したこのプロジェクト!
これまでの流れをご紹介します。

出雲の春音楽祭2017出雲の春音楽祭2017

新作《交響神樂》を初披露!日本の源として存在し続けてきた広い意味での「出雲」に立ち、出雲のヴェリズモ「Ver’izumo」を音楽芸術で追求する新たなプロジェクト。この分野では比肩する者のない気鋭の作曲家・平野一郎氏による渾身の作品を、総勢200名を超えるオーケストラと合唱、さらにソリストには日本を代表するバリトン歌手・福島明也氏を迎えた燦めきの布陣で世界初演を行った。

交響神樂・第一番 <國引>

世界初演・バリトン独唱+混合合唱+児童合唱とオーケストラ

 

出雲の春音楽祭2018

世界初演、交響神樂披露から一年。プロジェクトの第二弾として、「第二番<遠呂智(オロチ)>」「第三番<羅摩船(カガミノフネ)>」の二作を同時初演。

出雲の春音楽祭2018第二番<遠呂智(オロチ)>

管弦楽の編成。
誰もが知るヤマタノヲロチの物語。英雄スサノヲが里人悩ます八頭一体の巨龍を退治。その尾に隠れた宝剣【天叢雲剣】を奪って天に献上。助けた姫を娶(めと)って目出度し。スサノヲ様の大手柄…絵に画いたような勧善懲悪の筋書の隙間(すきま)にギラリと光る十六個の赤い眼と、逐(お)われた神の視た真実とは?“正しい神話”の後ろに隠れた、言葉に尽くせぬもうひとつのほんとう。壮大な神話をオーケストラにて披露した。

第三番<羅摩船(カガミノフネ)>

児童合唱と管弦楽の編成。
天の神様の指の間からこぼれ落ち、蛾の羽まとい蘿藦芋(ががいも)の皮の小船【天羅摩船(アメノカガミノフネ)】を漕ぎ、海を渡って本邦に到着、オホナムヂの神と一緒に国作りの大事を成した後、粟穂(あわほ)に弾かれ呆気なく常世(とこよ)の国へ飛び去ったという、虫子の如く小さな神=スクナビコナ【少名毘古那/少彦名】の物語。一見可愛らしいけれど、よく見れば謎と不思議に満ちた神の姿と足跡を、児童合唱とオーケストラが奏でた。

出雲の春音楽祭2019

プロジェクト第三段の主人公はだいこくさま(オオクニヌシ・第四番)とゑびすさま(コトシロヌシ・第五番)。なじみ深い物語の奥に広がる、心わきたつ音霊の海。
第四番〈大穴牟遅(オホナムチ)〉、第五番〈鳥遊(トリノアソビ)〉の二作同日初演

出雲の春音楽祭2019第四番<大穴牟遅(オホナムチ)>

管弦楽の編成。
第四番の主人公はだいこくさま=オオクニヌシ。宍(猪)追って野山かけまわり、兄弟たちの嫉妬などお構いなし、恋を重ねる我らが若き日の英雄の、いわば音による遍歴譚=ビルドゥングスロマン。神話や神楽で描かれたお馴染みのエピソードの裏の裏まで潜り込み、オーケストラで奏でた。

第五番<鳥遊(トリノアソビ)>

児童合唱と管弦楽の編成。
第五番の主人公はゑびすさま=コトシロヌシ。今の出雲のコドモ達の奇妙なわらべうたに呼び起こされるこの曲は、國譲り神話のハイライト、三穂乃埼にて心おきなくトリノアソビ(鳥狩り)&スナドリ(魚釣り)していたコトシロヌシが「今すぐ来よ!」と天鳥船に呼び出され、父オオクニヌシに國譲りを進言するや、謎めいた所作・天逆手(アメノサカテ)を打ちつつ青柴垣(アオフシガキ)にて水中にお隠れ遊ばした、<鳥遊>。児童合唱とオーケストラが奏でた。