オペラを歌うための声づくりの極意~イタリア・オペラの魅力~ 第2夜・第3夜
7月のiPhil定期演奏会にて、マスカーニの秘作オペラ《シルヴァーノ》を日本初演することになりました。
この作品の重要な役割を担うのが「合唱」。「オペラの合唱」と普通の合唱は何が違うのでしょうか?オペラを歌うためにはどんな工夫や意識が必要なのでしょうか?
長年オペラの舞台に立ち続け、ヨーロッパ各地で主役を務めてこられたバリトン歌手の蓮井求道先生をお招きし、皆様にオペラを歌うための声づくりの秘訣を直接お伝えいただく、素敵な時間をご用意いたしました。
5月の第1夜(導入編)につづき、ぜひ第2夜(6月)、第3夜(7月)にご参加ください。
マエストロの特別主位研究講座2025
オペラを歌うための声づくりの極意~イタリア・オペラの魅力~ 第2夜・第3夜
『オペラと音楽に命を吹き込む “グリンタ” とは何か』
― 心の叫びを伝える表現力 ―
共にステージを創る合唱とオーケストラの仲間たちへ。
そして、オペラを愛する鑑賞者の皆さまへ
音楽には、音そのものを超えた「何か」があります。
それは、言葉にできない感情であり、役の人生を生き抜こうとする意志であり、舞台上の“今”にすべてを懸ける魂の力だと言えるでしょう。
イタリア・オペラの核心にある「グリンタ(grinta)」は、まさにその象徴です。
技巧だけでは届かない、声と音に宿る“心の叫び”を、私たちはどれだけ届けられるでしょうか。
この講座では、出演者である皆さんと共に、そしてオペラを愛するすべての方々と共に、
“グリンタ”の本質に迫る時間を持ちたいと願っています。
チラシ(PDF)のダウンロードはこちら
|概要|
講座は前編・後編のいずれか一方のみの受講も可能ですが、両編を通してご参加いただくことをおすすめいたします。
5月の導入編(第1夜)に続き、ここでしか聞けない貴重なお話が展開されることでしょう。
第2夜「前編/ウィーン編」
ウィーン音楽院オペラ科での授業体系や教育理念、伝説的メゾソプラノ歌手・ジュリエッタ・シミオナート先生との出会いと、その貴重なレッスン内容について伺います。また、蓮井先生が国際コンクールの審査を通して見出した「表現力とは何か」にも触れていただきます。実技ではサルバトーレ・マルケージ教本より「第2 番」を用い、声と息のコントロール、「レガートとポルタメント」を体験的に学びます。
第3夜「後編/イタリア編~それから」
《シルヴァーノ》の上演に向けて、改めてイタリア・オペラの核心に迫ります。マスカーニの音楽にも込められている、イタリア・オペラに不可欠な“grinta”の本質に触れつつ、合唱・オーケストラがオペラの中で担う役割とは何かを共に考え、さらなる表現の高みを目指します。実技ではマルケージ教本「第3 番」を題材に、声と呼吸を通して「滑らかなフレーズ作り」と“表現力”を身体で体得するワークショップを行います。
|講師|
蓮井 求道 HASUI Gudo
・北九州シティオペラ理事長/芸術監督
・二期会会員
・くらしき作陽大学名誉教授/特任教授
・出雲芸術アカデミー芸術アドヴァイザー
|ナビゲーター|
中井 章徳 NAKAI Akitoku
・指揮者
・出雲芸術アカデミー芸術監督
|日時|
- 第2夜「前編/ウィーン編」
2025年6月9日(月)19:15~21:15 - 第3夜「後編/イタリア編~それから」
2025年7月14日(月)19:15~21:15
|定員|
各回 先着30名
|お申込み|参加費|
- お申込み
下記URLからお申込フォームにアクセスしてください
https://forms.gle/cdgiqgmgF9XM44186 - 参加費
各回 1,000円(高校生以下無料)
※当日、受付にてお支払いください
|その他|
- 「サルバトーレ・マルケージ」の楽譜(2番〜3番)をお持ちの方は当日お持ちください。
|会場|
出雲交流会館 第2アンサンブル室
島根県出雲市今市町北本町2丁目1-10 【MAP】