出雲芸術アカデミーの設立目的

 出雲市では、長い歴史と伝統が息づく芸術文化の都・出雲として「心豊かでうるおいのあるまちづくり」のために、芸術文化の振興と育成に積極的に取り組んでいます。そのため、学校・地域社会・市民の活動を基盤にしながら、芸術文化を通して21世紀を支える子どもたちの豊かな心を培い、個の持つ素晴らしい感性を引き出す「心」の育成の場として、平成17年10月に《出雲芸術アカデミー》が開設されました。

 《アカデミー》という言葉は、古代ギリシア時代に哲学者プラトンがアテナイ市外(現在でいうところのギリシアの首都アテネ)に開いた学校 -アカデメイア- による名称で、学問・芸術に関する指導的役割を担う団体として、イタリア、フランス、イギリスをはじめヨーロッパ各国に普及していきました。今日では「芸術院」「学士院」「研究所」「学会」などと呼ばれ、国際的研究の推進・評価の基盤となっています。

 出雲芸術アカデミーは、出雲市が設立した芸術学校"コンセルヴァトーリオ"で、プラトンが創設したアカデメイアの理念を継承して「真・善・美の追求」と「心・技・体の調和」を理念とした活動を行っています。  「教育・研究・演奏」を三位一体とする活動を理想とし、それを実現するための機関として、人材育成活動を行う《音楽院》、学術研究活動を行う《音楽研究院》、演奏活動を行う《出雲フィルハーモニー交響楽団》が設けられています。