止動方角野村萬斎 狂言の会

室町時代から受け継がれる″笑い″の至芸をご堪能ください。
萬斎による解説もお見逃しなく‼

■日 時/令和6年9月8日(日)開場14:15 開演 15:00

■会 場/出雲市民会館

■入場料(全席指定・税込)/S席:6,000円 A席:4,500円 B席:2,000円
 ※就学前のお子様は入場できません 

チケット好評発売中‼

■プレイガイド/出雲市民会館、ビッグハート出雲、
平田文化館、大社文化プレイスうらら館、ローソンチケット(Lコード:62131)

■演 目/
 解 説(野村萬斎) 
 小 舞:貝尽し
 狂 言:墨 塗
 狂 言:止動方角
 


貝尽し(かいづくし)
 小舞とは小舞謡に合わせて舞う短い舞のこと。「貝尽くし」は和泉流では本来、能「玉井」の替間のなかで、海の都の豊玉姫と結婚した彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の門出を大勢の貝の精が祝福する酒宴で栄螺(さざえ)の精が舞うものである。

墨 塗(すみぬり)
 訴訟のために遠国から都にやって来ていた大名が、無事解決したので帰郷することになり、太郎冠者を連れて都でなじみになった女の元に別れを告げに出かける。話を聞いた女は悲しげに涙を流すが、実は鬢水入れの水で目を濡らして泣き真似をしていた!それを見抜いた太郎冠者は大名に知らせるのだが、大名は信じようとしない。そこで太郎冠者は機転を利かせて…。「平中物語」などに見える古来の説話を素材にした狂言です。古今東西変わらない、男と女の「化かし合い」。結末は如何に?

止動方角(しどうほうがく)
 太郎冠者は茶くらべで見栄を張りたい主人に命じられ、伯父に茶と太刀と馬を借りに行く。ところが借りる馬には癖があり、後ろで咳をすると暴れだすという。無いよりはマシと連れて帰るが、太郎冠者を待ちかねた主人は、労をねぎらうどころかいきなり遅いと叱りつける。腹を立てた太郎冠者は、さっそく主人を乗せた馬の後ろで咳をして…。一頭の馬をめぐって、太郎冠者と主人が繰り広げる大活劇。中世のたくましい人間模様がつぶさに伝わってきます。


pdfファイル「チラシ」をダウンロードする(PDF:2.9MB)


 

萬斎   野村 萬斎(のむら まんさい)
 
 1966年生。祖父・故六世野村万蔵及び父・野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。3歳で初舞台。東京藝術大学音楽学部卒業。「狂言ござる乃座」主宰。国内外で多数の狂言・能公演に出演する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、『敦―山月記・名人伝―』『マクベス』『子午線の祀り』「能 狂言『鬼滅の刃』」『ハムレット』はじめ古典の技法を駆使した作品の演出など、現在の日本の文化芸術を牽引するトップランナーのひとりとして幅広く活躍。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭新人賞・優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞、毎日芸術賞千田是也賞等受賞多数。21年観世寿夫記念法政大学能楽賞、22年松尾芸能大賞受賞。石川県立音楽堂邦楽監督、東京藝術大学客員教授。(公社)全国公立文化施設協会会長。
太一郎

野村 太一郎(のむら たいちろう)
 
  1990年生。野村萬斎に師事。故五世野村万之丞の長男。「野村太一郎 狂言の会」主宰。3歳の時に『靭猿』で初舞台。既に『三番叟』『奈須与市語』『釣狐』『金岡』を披く。2020年新作能「白雪姫」を演出、主演。「NEOLD能楽堂」監修、「MUGEN能」同人。青山学院大学、桜美林大学非常勤講師。能楽協会会員。

裕基 野村 裕基(のむら ゆうき)

 1999年生。野村萬斎の長男。祖父・野村万作及び父に師事。慶応義塾大学法学部卒業。3歳の時に『靱猿』で初舞台後、子方として国内外を問わず多数の舞台に出演。17年『三番叟』、20年『奈須与市語』、22年『釣狐』を披き、「万作の会」の若手狂言師の一人として狂言・能の舞台を勤めている。23年3月、舞台『ハムレット』(世田谷パブリックシアター、野村萬斎演出)でタイトルロールのハムレット役を務めた。能楽協会会員。

主 催/公益財団法人出雲市芸術文化振興財団、出雲市、出雲市教育委員会
共 催/出雲メセナ協会


お問合せ/(公財)出雲市芸術文化振興財団  TEL0853‐21‐7580(土・日・祝日・毎月最終月曜を除く9:00~17:00)