冬の春 衞の昔や 寉の声

(冬の春 衞の昔や 鶴の声)月潭

第八代松江藩主 松平斎恒/マツダイラナリツネ

発句短冊寛政3(1791)~文政5(1822)

 七代治郷の長男として江戸で誕生。幼名は鶴太郎。11代将軍家斎(イエナリ)の一字を貰い斎恒と名乗る。

 文化3(1806)年、父治郷の退隠により16歳で家督を継ぐ。

 茶礼を父より受け瓢庵月潭の号があり、書もよくした。文政5(1822)年に江戸で死去。32歳。天眞寺(東京都)に葬られたが、後に月照寺(島根県松江市)に移葬された。